11th Asian Optimist Sailing Championships

13 to 21 August 2000

REPORTS

RESULT  兵庫ジュニアホーム(OP/SR/FJ)

8月11日(金) :  まずは関空でのOPアジア選手権派遣団の記念写真


ラダーの機内持込がいろいろ危惧されましたが、なんとかお願いして持ち込むことができ 、”ホット”しました。
それからは、シンガポールまでの機内では選手のみなさんはビデオ・ゲームに集中!あっという間の約6時間のフライトでした。 シンガポール チャンギ> 空港に降り立つと、ベットリした暑さに選手も閉口気味でした。
シンガポールOP協会 のKOHさんのお出迎えがあり、ただちにNational Sailing Center経由でホテルへ直行しました。 道路といい、マンションといい、とにかくゴミ1つ落ちていない、クリーンな町です。
ホテルはリゾート風な2階建ての部屋で、広く てシンプルな建物です。
ホテルに到着したのが、12時を過ぎていましたが、子供たちがお腹がすいていると言う ので、また
食事

8月12日(土) シンガポールの第1日 : 8時30分の直行バスでNational Sailing Centerにきました。
KOHさんの説明で案内をしていただきました。 シンガポールOP協会の Sailingの写真やOPランキングの説明に熱心に聞き入っています。 14日から 始まるレースに向けて、選手はみんな
沖合いのレース海面をじっくり見つめていました。
今日はチャータ・ボートが入手できないので、明日からのために英気を養うことに専念することにしました。十分に睡眠をとることにしました。また、夕食後は
フルート演奏の練 習でもチームワークを十分に再確認しました。
以上のように、シンガポールに無事到着し、明日からの戦いに英気を養った1日でした。
PS. ただ残念なことは、ホテルの部屋からはインターネット・アクセスができず、非常に苦労しています。
このメールが届いた時は、一応この問題が解決できたことを意味して います。
今後、シンガポールでの戦況をお知らせできると思います。 (江の島ジュニア 山本)


National Sailing Center 風景

小林監督からの第1弾です。
『本日無事選手登録終了。かっこいいIDカードが配布された。
新品の艇といえども日ごろ使用している儀装品は、メインシート以外ほとんど使用不可で、若干選手にもとまどいが見られる。 午後から海上で艇のシェイクダウン。シンガポールコーチのヤコブ君は、パキスタンで会 ってから久しぶり。海上でシンガポールのコーチングの合間をぬってチームレースの練習 をしないかとさそってくれた。
日本チームとシンガポールBとチーム練習を一回行って練 習は終了。
海上練習中に山本さんと近藤さんが買出しに市内へ・・・両替も含めてお願いする。足が 棒になるまで走り回って買出し。夕食は日本食。 待望の日本食をどっさり買ってきてもらった。今回、もしコーチと二人であったらどうなっていたか、冷汗もの。
まだ中国、香港、韓国はじめいくつかのチームが来ていません。明日はもっと賑やかになる ことでしょう。
この宿舎は、ホテルとは違って保養所の雰囲気です。車椅子のお年よりとその家族が楽しそうにバーベーキュウを楽しんでいる姿は、とても豊かで心和むシーンです。
いよいよ明日から開会式やスポンサーレースが始まります。限られた条件の中で、精一杯 頑張ります。


ヨット儀装作業風景

                 市内買出し風景

8月14日(月) シンガポール第3日便り :
今日の天気は曇りで暑く、午前中少し練習をしたけど風が弱くお昼を食べに、陸へあがっ た。2時にスポンサーレースの予告信号がなるときは 3−4m位風が吹いていた。レース自体は皆リラックスしてできたみたいでよかった。
スタートラインが異常に長かった。1上の手前で西村君が推進方法42−2bでジュリ ーにとられた。近藤トップ回航   西村4位   村山6位  山本12位   ・・・・・   サイドに行くまでにMAS893に康史は抜かれた。
そ れまでに大きく右に風が触れたため  代わりの白マークを打つ。
1下回航    2位近藤   4位西村   7位 村山     10山本    豊田君は少し遅れる。 その後  豊田君は冷静にフレッシュウインドをつかみながら徐々に順位を上げていき最終 的にフィニッシュでは19位だった。
日本人は皆良くて、 2位近藤   3位村山   5位山本  14位西村  19位豊田の順 でした。(78艇中)
ここの海面は、潮が強く風がよく振れブローが見にくいし、風が弱いです。

チャーター艇はなかなか良い艇であった。しかし日ごろ使用している儀送品がまったく使 用できないのは、選手のセーリング感覚に不安を持たせたようだ。 午前中の練習を含めてなんとかできたのが本当のところかもしれない。 センターボードに艇とつなぐための穴が開いている物ないものがあったりマストスウォ ートの取り付けが90度ずれていたり多少のばらつきがあった。コミィッティは全員同じ であれば均等でよい、との判断であった。
日本チームは、マストスウォートやセンターケースに敷居すべりで調整を行ったが、他のチ ームからIJに対して、このような調整は可能なりやとの質問がだされた一幕もあった 。(すべてOKであった)
開会式も盛大に無事終了した。 多くの方から、日本チームのスマートさについて言葉をいただいた。レース海面でも、各国 のボートが寄ってきてグッドサインをいただいた。
本番は明日から。気をぬくことなくやっていきたい。  小林記


    第11回OPアジア選手権大会開会式

小林監督からの第3弾です。
いよいよフリートレースがスタート。やる気満々の選手に水を差すかのように風が吹かず しばし陸上待機。
昨晩のアクシデント、村山君は、一晩で元気になりホットしています。痛みが若干残ったよ うですが、薬も飲まずにすむ状態です。まずはご安心を。
三時前にレース再開で海上へ。 わがコーチボートに急遽乗り込んだのはミャンマーの雇っ たコーチ。彼はワールドから来たアルゼンチンのコーチ。 こんな機会はなたとない絶好のチャンス。どんなコーチをするか身近で拝見させてもらう。
乗り込んで開口一番コーチへの質問は、潮の流れは?であった。ミャンマーのコーチはまだ 十分に把握していなかったと見えて、なにやら話していた。急いで選手の所に行き、スタートはアウター有利、すぐに行けと指示を出していました。OP旗が揚がっているにもかかわらず、ゴムボートを艇にぶっつけて押しながらアウターへ送り出していました。P旗が揚がりそうになってもまだ止めないので、50m以上離れていないとペナルティを課せられるからと離れることを催促するまでやっていたのが印象 的でした。
ボートの儀装のチェックも素早くみて、センターボートのショッククコードの付け方や調 整を指示していました。
日本艇との差を心配しましたが、日本艇がすでに実施していることを指示していたので、安 心もしました。
スコール雲からの強い噴出しで風の強さや方向が大きく変わり、本来ならコース変更もし くはレース中止にしても良いようなコンディションでしたが、始めのままのコースでレ ースは続行され添付のような結果となりました。
シンガポールコーチのヤコプによるとこのような状況が頻繁にある。またそれで風が強く なるとのことでした。
ハーバーの人いわく、政府はあまり金を払わないから風が吹かない、日本政府はお金をたく さん払うから強い風と雨がふる。だから台風が日本へ行くんだ・・・と。

今日は終戦記念日。前日のミーティングでも子供たちへその話はしましたが・・・。
私は、日本時間の十二時に黙祷と持参したお神酒を海にそそぎ戦没者の追悼を行いました。
あわせて日本チームへの応援をお願いしたところです。
明日もこんな状態が続くかもしれません。子供たちの健闘を祈るのみです。

                


                  出艇前風景

小林監督から。
いろいろなことがありました。聞くも語るも涙の物語あり、欣喜雀躍の物語ありいろいろで す。
成績もオフィシャルのものは入手できず。 今日は朝から雨。今回は忙しくあわただしい出発のため忘れ物がいくつかありました。(但 、個人装備)カッパもそのひとつです。山本さんからカッパのズボンを拝借、上はハーバーお店でごみ袋 をもらって即席のポンチョ。案山子みたいな格好でコーチボートへ。 アルゼンチンのコーチングを間近にみれると楽しみにしていたら、日本にも一艇提供する とていよく断られてしまいました。喜んでよいものやら・・・
当初APが揚がって風待ちしていたもののどんどん風雨が強まり、結局定刻どおりスタ ート。3レースをこなした。4レース目、久々にJapanレースとなりました。 1位康史君、3位わたる君、6位山本君、7位豊田君でした。例によってアップダウンの激しい展開とな っています。康史君がまとまりの良い展開中です。
結果は出で見なければ判りません。早計なコメントは控えておきます。
4レース目は、風が落ちてコース変更と短縮で終わりました。 明日はスペアディでしたが、レースを行う旨アナウンスがあり昼寝の楽しみも無くなりま した。今日は選手達はナイトサファリで今帰ってきたところです。
山本さんと私は、T/Lミーティングでもう少し前に帰って来ました。 こんなケースは、私の経験ではありませんでした。風があまりないと予想して、予備日に行 事をいれてなかったのではないかと思われます。 チームレースは予定とおり実施するようにとの配慮だろうと思われます。
各国の様子も少し聞きました。中国は昨日まで全中国選手権大会があったようです。 今日は少し早く床に着く予定です。いささか疲れがでてきました。歳にはかないません ・・・

   小林監督・近藤ママ

8月17日(木) シンガポール第6日レポート  :

今日は3レース行われた。 天気は晴れで、風は最初4m−5mくらい吹いていたけれど、強弱があった。
第1レース目は潮がいつもと同じでまあまああった。 スタートしたがゼ ネラル・リコールになってしまい、もう1回スタートし直した。 みんな下の方からスタ ートして、今度はちゃんとスタートできた。第1上まできて、西村君とやすしがシングル で回った。 そのまま順調にレースが進んでいき、最後のフィニッシュでは4位近藤、5位西村、13位豊田、21位村山、30位山本の順だった。
第2レースはスタートはALLフェア。第1上で山本君が4位で回って、あと近藤、豊田。西村は10番台で回ったが、村山 君がすごく悪かった。 近藤と優勝争いをしているMAS893が30位くらいで回ったが、第2上で10位まで上げて、第3上では1位だった。 山本君も順位を落とさずに、フィニッシュは5位山本、13位近藤、16位豊田、18位西村42位村山だった。
今日、最終 レースはやらないと思ったが、O旗が揚がってレースが始まった。 第3レースも ALLフェアだったが、西村君がスタートでミスッていた。最後はMAS893と康史が優勝争いをしていた。今の所、康史が3点負けていた。
第1上は康史と航君がシングルで回っていた。それで10番代に豊田君と山本君がいた。しかし、スタートの悪い西村君 は順位を上げられず、悪かった。 MAS893も60番位を走っていた。 又、順位を上げ てくるかと思ったが、ゴールでもあまり順位は変わらなかった。 フィニッシュでは山本君 が少し順位を落としてしまったが、3位近藤、5位村山、15位豊田、18位山本、西村君 はあまり良くなかった。

総合成績は       1位  :  近藤 康史君
                10位  :  村山 航 君
                11位  :  山本 真之 君
                17位  :  豊田 翔平 君
                19位  :  西村 真洋 君

朗報・・・個人戦で康史君が優勝。昨日までトップ。今日の2レースまでMAS893と接 戦で数ポイント差で負けていた。 最終戦での順位が優勝を決めるきわどいレース展開であった。 平常心でレースに臨んだ方が勝ちという厳しいレースであった。とくにMAS893は、1上で40位くらいでもフィニッシュにはシングルになるくらい早い選手でまったく油断の できない選手であった。
最終レースは、どちらが優 勝してもおかしくないレースをライブで観戦するのも厳しいものがある。
今日は、父兄からの要望もあって
コーチボートに搭乗しており、ほんとうに手に汗をにぎる状態だった。結果は康史君3位でフィニッシュ、MAS893は、ずっと遅れて30位くらいでフィニッ シュ。自分の力で優勝をものにした。
まだ正式に確定したわけではありません。しかし康史君へのプロテストもなく、ほぼ確定。 姉弟がアジアのチャンピオンになるという前代未聞のビックな出来事に立ち会えたことは 、無上の喜びだ。
アジア各国の監督、コーチやスタッフの皆さんから祝福を受けた。
他の選手も精一杯がんばりました。成績は別途お送りするつもり。 全レースを通じて必ずベスト5や10に日本チームの選手が数名いる状態で、日本選手の 強さをアピールしていた。 久しぶりの優勝に喜んでいる。
日本チームの最終目標はチームレースに優勝して完全制覇だ。
今日のミーティングで、チーム戦に優勝したら最後の一晩はヒルトンホテルに宿泊して祝杯ほあげようと約束した。 もし予算オーバーしたらJODA(理事長よろしく)および父兄のみなさんよろしくお願 いします。 明日からのチーム戦は、今日の勢いでのりきりたいものです。
予備日もレースでいささか疲れていますが、選手はプールに入って元気いっぱいです。

   優勝の喜び !

今日は一日風待ち日。途中で小さなつむじ風がシンガポールのOPを吹き飛ばすアクシデ ントがありました。
朝、会場は曇り空、雷がなっていました。近所に落雷があったらしくあわただしい雰囲気で した。今回、山本君が2度審問を受けました。1度目は、SIG艇とのケース、山本君クリヤースターンからのオーバーラップで上へ帆走中、突然のラフィングで避けきれず接触、双方がプロテストの声、山本君720度ターンの上で抗議を提出したが、720度を速やかに行 わなかったことでDSQ。
2度目はマレーシア2艇からチームレースを仕掛けられ苦戦。結局マレーシア1艇が先に フィニッシュ。これを見たシンガポール艇がプロテスト、今日審問が行われたが、結果は不 明。重大な問題として審問が行われた由。
なれぬプロテストで山本君も苦慮。私は疲労困憊でした。結果は明日の予定。 このイベントで推進方法に対するIJのプロテストは結構あり日本との比較で厳しいと感じています。これが当然といえば当然かも知れません。
フェアーに対する海外の考え方の一 端を知る思いです。
一日待機で過ごすのも選手にとっては苦労と疲労以外なにものでもなし。ホテルに戻りし だいプールですべてを洗い流し一日を終りました。ミーティングも表彰式の合奏の練習で 打ち切りです。
今回のチームレースは、フラグも使わずホイッスルだけとかで、特別にアンパイヤーとブリィーフィングがもたれた。チェアマンがオーストラリアで、本人の英語はわかりにくいといっていた上に早口でなかなか理解出ませんでした。幸い、日本人のIJ柴沼さんがおられたので、日本語でいろいろと質問し確認できました。本当に地獄で仏様にあったようでした。
会場で今日も何人からも優勝おめでとうの言葉をいただきました。こんな時、ヨットマンの すばらしさを感じます。
昨日、どこかにヨットタイマーを忘れてしまい、諦めていましたが、でできました。香港の可 愛いセーラーがオフィスに届けてくれたようです。びっくりしました。本当に心温まる出来事でした。国内でもなかなかないことなのに、海外でこのような体験ができるとは思いもよ りませんでした。やっぱり人間はどこでも同じとの思いを強くしました。
これからスケジュールはタイトになってきて、大変な大会になりそうです。 元気な子供たちと一緒に最後まで頑張るつもりです。 22日の早朝には元気にたくさんのトロフィーをもって帰りたいと思います。

        表彰式写真  フリート・レース      チーム・レース

優勝、優勝です。それも全戦全勝の完全優勝です。
例によって風待ちで海上でしばらく待機。午後になってゆっくりと風が上がりレースが開始されました。
予選は第2グループで中国、韓国、ニュージランドで総当り戦。風によっては3グループのトップのみで優勝戦を行うことになっておりなんとしても全勝で予選を勝ち抜き、グループのウィナーになる必要がありました。ニュージランド戦はいささか緊張しましたが難なくパス。
予選は危なげなくトップで通過しました。第1グループは、MAS、SIG−Aがおり1位にマレーシアがなったようです。
決勝戦は各クールプの1位2位計6ヶ国の総当たり戦でした。第1フライトの3マッチがマレーシア戦。これが一番緊張しました。
今回はチームレースの経験豊富な選手が多く心強いものがありました。双眼鏡もなくレースの途中経過や他のチームの成績が確実に把握できないのは少々厳しかったです。1、4、5、7で勝ち、SIG−Aとは3フライト1マッチで完全の勝。
これまでいつも弱いといわれるチームにまさかの負けをしており今回は特に慎重に望むようコーチから選手に伝えられ、5フライト3マッチのNZL戦まで慎重に対戦、結果としてすべてを勝ち優勝しました。おそらくタイになっても得点差で日本が勝つくらいの成績でした。選手全員が出場し全員の力でもぎ取った優勝です。日本、NZL戦が最終レース。最終艇がフィニッシュした時は、午後7時、薄暗くなっていました。。
各国のコーチ、監督から祝福されとてもいい気分でした。

いくつかのニュースがあります。
1.2003年シンガポールがワールドを実施したいと宣言
    セーリングセンターの会長が祝福に見えて、2003開催したいと考えている。またシンガポールへおいでと誘われました。
2.アセアン大会へ誘われる。
    11月にコタキナバルで開催されるとか、日本も来ないかと誘われた。できれば参加したい旨返事した。

その他いろいろあります。
昨晩は、シンガポールのもう一人のコーチが奥様、娘さんを連れて祝福に見えました。韓国の時にコーチでいった娘は女子2位だった。
朝、会場でマレーシアのコーチからメールを見せられました。マレーシアチームへの応援メッセージでした。名前をみてびっくり。三部ゆうきちゃんではないですか。ヨットで国際交流をしているのをみて嬉しくなりました。コーチが笑ってコタキナバルの話をしていました。

子供たちはのんびりシンガポールの休日を楽しんでいます。
今晩は表彰式。予定では2330シャトルバスが出ることになっています。
明日一日観光して夜の便で帰国します。私が一日勘違いしていました。22日早朝に関空到着の予定です。重いトロフィーを載せるので飛行機が離陸できるか心配です。
これがシンガポールからの最終メールになります。
さようなら

         表彰式後スナップ

無事、日本に帰り ほっと しています。  みなさんの応援、ありがとうございました。

inserted by FC2 system