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98EPOS Team Japan in クロアチア

<私のラブアフェアー>
田畑和歌子
 
 私は外国人というと、目が青いとか髪が金色とか茶色をしているなど、自分の中で固定観念というものがあった。それに、何となくこわいという印象もあった。

 しかし、実際に話とかをしてみるとそんな心配はどこかに行ってしまった。それに彼らはみんなとても英語が上手だった。ドイツはドイツの、デンマークはデンマークの、自分の国の言葉も話すのに、その上みんな英語もできるのにはびっくりした。
ああ、すごいな、うらやましいな、と思ったし、少ししか英語を話せない自分が情けなかった。

 そんな私にも積極的に話しかけてくる、彼らには驚いた。私に話しかけてくるのはたいてい男の子だった。
名前を聞かれたり、年を聞かれたりして、私がそれに答えを返す。こんどは私が聞き返す、というやりとりを何人ともした。


 ふと私は疑問に思った。なぜ男の子にばかり話しかけられるんだろう。ふふ、もてる。
 そんなある日、クロアチアの女子選手が私のところにやってきて、しっかりと私の目をみながら、

 「アイラブユー」    と言った。
私は、えぇ?とびっくりした。そしてすぐに気がついた。私は、男の子に間違えられていたのだ。
彼女は私を日本の男の子と思って近づいてきたのだ。そうか、どうりで、男の子たちばかりに話しかけられたわけだ、と納得した。
でも、このままにしておいた方がおもしろいので、私は、男じゃねーと否定しなかった。

 何日か日が過ぎて、お互いの部屋に入りびたったりしてすっかり仲良くなった。
そのころ、クロアチアの男の子の選手たちは私に疑問を感じたみたいだった。なぜ女の子の部屋に私が寝ているのか。宿舎の廊下でクロアチアの男の子たちとわいわいいっていると、、一人の男の子が聞いてきた。

 「アー・ユー・ア・ガール?」
私は答えた。
 「イエス」
その時、男の子たちは、信じられない、という顔をして、キョトン、としていた。私は心の中で大笑いした。
 しかし、よくよく考えてみれば、女の私が外国のみんなから男の子に間違えられたのは、そう喜べることではないのだ。

 こんなふうに接していくうちに、私は、ヨーロッパの子と、特にクロアチアの子と仲良くなった。宿舎やハーバーで擦れ違う時や、レース海面に向かっている時、レース待ちの時などは、声をかけたり、話をしたりした。
この私が英語で話す。私は知っているだけの英語を使って、何とか話をしたが、相手は私の言っていることが分からなかったことがあったみたいだし、私も、相手が何を言っているのかさっぱり分からない、ということが度々あって、本当に困った。それが楽しかった。

 ヨーロッパの子は思っていたよりも楽しいし、明るいし、単純だし、信じやすい人だなと思った。
 また、英語はとても大切だ、ぜったいに必要だ、と実感した。もっと英語を勉強しよう、それに英語っておもしろいし楽しい、と思った。

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