2001 兵庫県セーリング連盟ジュニア レポート

兵庫jrHP

11/17 全日本レポート/サポーター吉田母
11/2-6の4日間和歌山にて全日本OP選手権が開催され、当クラブからは、武田さん、奥村君、吉田千春さん、工作くんの4人がエントリーしました。今回武田さんは3回目、千春さんは2回目、奥村君と工作くんは初めての全日本参加でした。私は昨年の全日本にも千春と参加しましたが、ただついていったという状態で『計測』のことは全くわかりませんでした。ところが今回はお父さん方の都合がつかず主体的に参加することになり『計測』に不備のないよう、前日入りして『計測』を受けました。そして無事通過。
いよいよ初日です。午後から2レースが行なわれましたが晴天で風がなく結局2レースともノーレースとなりました。
2日目は大雨で寒く、1枚多めに着せて送り出しました。この日は4レースが行なわれました。陸上では、いろんなクラブのお母さん方と「寒いだろうな〜ア?」と言いながら「帰って来たときに何か温かい差し入れしてやりたいネ」という思いから事務局の方に聞きに行き、ジュース類の中におしるこの缶を見つけ、倉庫から鍋とプロパンを借りてきて、広島・福山・名古屋のお母さん方と協力しておしるこを温め全員の帰りを待ちました。
3日目ともなるとさすがに小さい子は体力勝負だなあ〜と思いました。その日は12メートル前後の風で、1日目ノーレースになった分5レースが行なわれました。その日は、事務局の荒川さんの教えを頂き、レース後の抗議の受け付けの手伝いをさせて頂きました。私は全くの初めてで一から説明を聞き、メモを取り隣の名古屋のお母さんに教わりながら無事に終わりました。
いよいよ最終日、曇り空で2〜3メートルの微風の中、2日目の第4レースノーレースになった為、4レースが行なわれました。最終日はゴムボートに乗せていただき、海上でレースを見ることが出来ました。結局誰一人2次選考会には入れませんでしたが大雨の中、又微風の中体と頭を使いながら一生懸命がんばったと思います。武田さん・千春さんは来年は中3でどうなるかわかりませんが、奥村君・工作君はまだ5年生、来年からが楽しみです。
そして私自身、事務局お手伝いと陸での運営のお手伝いをさせて頂き、いい勉強になりました。又、他のクラブのお父さん、お母さん方と知り合いになれたことは何よりの財産だと思います。これは事務局に神谷さんがいらした為、気軽に声かけが出来たからだと思います。ありがとうございました。
又多忙の中、ハーバーの駐車場に前日寝泊りし3日間も子供達の面倒を見てくださった梅野さんに心より感謝いたします。笠井さんにおきましては、我が子の参加しないレースでも当クラブの為に、又子供達の為にと早朝から駆けつけてくださりありがとうございました。他にも小巻さん・波多野さん・小松さん・本田さん、大雨の中来て下さりありがとうございました。来年は一人でも多くの子供達が全日本に参加できることを、そして又、2次選考会に残れることを祈っております。
最後に今回工作が自力で全日本に参加することの出来ました事は、当クラブの皆様のおかげだと思います。感謝申し上げます、ありがとうございました。又武田さん・奥村さんお疲れ様でした。

11/6 全日本OPレポート / 奥村コーチ
昨日無事全日本大会を終えることができました。
コーチ、父兄のたくさんのご声援本当にありがとうございました。
連日 小雨気温の低い中でのレースで選手たちも厳しいものがありました。(コーチも大変でした。)

成績は
吉田工作 54位(第4レース 8位 全日本でのシングルフィニッシュ獲得。海外選考もう一息。)
武田夏海 79位(女子25位  江ノ島3人娘に圧倒されたか。スタートはうまくなったな。)
奥村航  95位(第4レース 9位 全日本でのシングルフィニッシュ獲得。第8レースぶつけられてトラブルリタイアも救済で41位GET)
吉田千春100位(10レース上マーク 5位回航 風のフレに泣く。1番まじめに走っていた。)
と言う成績でした。
特に小学生2人が共にシングルフィニッシュしたことは、本人の喜びとともに、他チームでは脅威に映ったに違いありません。
選手にあったら「よくがんばった。」とほめてあげて下さい。

「今だから笑い話」
・Oコーチ会社サボって、魏延持っていくもエンジントラブル。海体まで〒のエンジンを取りにもどる。クビも間近。
・Wのマストが計測でブラックバンドが引っかかる。再計測Y母の「かかってないやん」の一言でパス。
・Cのマストレース前に折れそうなのをUコーチ発見。慌てて白羊で買う。
・最終日Kが時計をせずに海上へ。陸から電話が入りコーチボートで取りに戻る。
・その時計をすぐにはめなかったKは微風の中アンヒール沈。時計は海の藻屑。
・KはOコーチのタグホイヤー(\250000)をはめてレース。時計が良いせいか、ジャストスタートの連続。
・Wスタート前オカマを掘られ、カーボンティラーぽっきり。リタイア。苦やし泣き。(大泣き)
・Wリタイアレースプロテストで救済。41位走っていたらもっと上、下?

11/10 全日本OP 舵誌原稿 / 神谷
第33回全日本OP級ヨット選手権大会  レポート:日本OP協会 神谷良成
今年のOP選手の活躍はとくにすばらしいものでした。
アジア選手権女子優勝、北米選手権女子優勝、世界選手権チームレース準優勝、ヨーロッパ選手権総合優勝。選手のがんばりは当然ですが、リラックスしてレースに臨むことが出来た周りのサポートを含めたトータルな力がこのような成績につながったのでしょう。選手・親・コーチ・協会全ての過去の努力がようやく実を結びつつあるのではないでしょうか。
オリンピック・各クラス世界選手権・アメリカズカップなどでコンスタントにいい成績を取る国は、ジュニア強国が多いように思います。世界のトップを知って自分との差を体験している彼らが今後も度々世界のトップとレースができる環境を提供できることが最大の強化策と考えます。私の地元クラブの選手が何人も海外レースを経験し、私自身も監督として経験しましたが、日本選手も含めてトップクラスの選手はコーチにしかられて鍛えられたと言うより遊びとしてヨットに入り、数多くレースを経験し友達がたくさん出来、自ら湧き出す向上心・闘争心にコーチがアドバイスすることで素直に成長してトップクラスになったのだろうなあと感じます。

日本のほとんどのトップクラスジュニアがOP級を卒業してFJにステップアップすることで、最終目標がインターハイ・国体・全日本になり年に数人しか海外に派遣できないシステムが世界と差が出来てしまう原因ではないかと思います。
現在のOP級選手上位は世界に目が向いています。フロリダオプティクリニック、南米選手権、北米選手権、世界選手権、ヨーロッパ選手権、アジア選手権、アセアン選手権など毎年20~30人が海外レースを経験しています。彼らがクラブに帰ってきて他の選手と練習することで自然にクラブのレベルが上がり、環境さえ与えてあげれば彼らはどんどん吸収します。海外OPレースもかなりオープン化されており、イタリア・クロアチア等からレースに日本選手の参加を求める案内が協会に届くようになってきています。もっと多くの選手が挑戦して欲しいものです。挑戦することでこの年齢でヨット以上にすばらしい経験が出来ることは今後の人生に大きく影響するでしょう。

さてOP級の全日本は、その年の海外派遣選手(15名前後)、次に1年間通しての主要約15大会上位選手(50名前後)に加え、各クラブにOP協会登録人数に応じてクラブ推薦枠を割り振り、トータル140名で競われます。ジュニアスポーツの性格上親もほぼ同数集まり役員含めて総勢約300名の大会です。彼らを4ディビジョンに分け2ディビジョンずつ総当りで計12レースします。
この大会は翌年3月に行われる世界選手権他ナショナルチームの最終選考会(約40名参加)の予選も兼ねており上位40位に入ることを目標に選手はこのレースに挑みます。
OP級は年間通して各地で多数のレースが行なわれますが、レース運営は、主宰クラブ中心に参加選手のお父さんは海上、お母さんは陸上というスタイルが一般的です。この交流を通して親同士が親しくなりOPファミリーになります。選手は高校生になるとOP級を卒業しますが、親はOP離れ出来ず卒業しない(卒業できない)方も多く、各県連などの核になる方もいます。
今大会も、陸上運営は専従は5〜6人で、弁当の仕分けから、成績の入力、出艇帰着申告まで何でもフレキシブルにお母さん中心のボランティアがいとも簡単に集まりやってのけました。OP級の財産はお母さんなのかもしれません。
開会式にはJSAF副会長松本富士也氏が来られ激励の言葉を頂きました。今大会には海外コーチによる中上級選手のレベルアップを図る新プロジェクトの立ち上げとして、アルゼンチンからアレハンドロ・ソレコーチを迎え、現在の日本のレベルを見てもらいました。そして選手・コーチ向けセミナーもありました。彼は19歳の学生ですが、OP選手の時はヨーロッパ選手権と南米選手権で勝っています。フロリダオプティクリニックコーチやアメリカはじめいろいろな国のナショナルチームコーチとして毎年世界選手権に参加しています。

レースのほうですが、優秀な成績を収めたナショナルチームにどんな選手が新星として食い込んでくるか興味がありました。
初日は、2レーススタートしましたがいずれも途中で風が落ちノーレースになりレースは成立しませんでした。2日目は、雨模様の寒い1日で、風速2~4m/s風軸100°、5°、70°で3レース、6~11m/sで4レース目が行なわれました。江ノ島の平井恵子選手がトップ、以下やはりナショナルチームが強く、鈴木・飯束・川副・小宮選手(以上江ノ島ジュニア)が続きましたが、別府の濱本選手がベスト10にナショナルチーム以外で一人だけ食い込んできました。3日目朝、4レース目のフィニッシングボートの走錨に対して救済の要求が多数出されました。この日は朝から吹き8~12m/s風軸40°の安定したコンディションの中、海上昼食をはさみ5レース消化しました。小学生にとってはかなりつらいレースだったでしょう。平井恵子選手のスピードが他を圧倒し2位に大きく差をつけるレースが多く全レーストップフィニッシュ、鈴木美帆選手、2レース目のOCSが消え上がってきた木内蓉子選手との直接対決も制し、優勝確定の雰囲気になってきました。上位3人に優勝が絞られしかも女子選手という状況に用意していた女子上位に対する賞を男子にした方がいいのではないかと言う冗談も聞かれました。午前2時までの審問の末第4レースはノーレースになりました。最終日はそれを受けて、30分スタートを早め第4、10、11、12レースを行うことになりました。この日も上位は崩れず結局上位4人が女子選手で久々に江ノ島ジュニアからチャンピオンが出ました。江ノ島ジュニアの強さが印象に残った大会でした。

今回は3mから10mオーバーのブローまで各風域のレースがあり選手はレースを思いっきり楽しめたと思います。それも海上運営の中心和歌山県セーリング連盟の努力の賜物と思いました。運営艇が流れたトラブルもその夜遅くまで話し合い海上運営のシステム変更を即座にし、翌日からはしっかりと新システムで動く県連のチームワークと対応の柔軟さに驚きました。さすがに各クラスワールドはじめ全日本を多数こなしているだけのことはあります。
そしてマリーナシティはじめ地元の方、そしてサポーター(父母)の協力により無事今大会を終えることが出来感謝いたします。
最後に、雪印食品梶Eキリンビール梶E潟tォーシーズはじめ多数のスポンサーの方にご協力いただきました。どうもありがとうございました。

OP級はジュニア選手のレースですがレベルはかなり高く、中学生ともなると風の振れに敏感で、ベアが入った時に一斉にタックが入り、見ている方が艇の動きで風の変化がわかります。10mオーバーのブローの中でもフラットに保ち相手艇の動きに目をやる姿をみると大人顔負けです。むしろルールを勉強するより前にたった一人で操船することからはじめているので身体が自然に反応しているようでとてもかなわないなと思います。ところがその選手が一旦ハーバーに上がってくるとあどけなく他チームの選手と走り回り「お母さんおなかすいた」と言うのを見ると不思議に感じます。
日本OP協会所属のクラブは各地にあり、協会HP http://www.japan-opti.com/index.htm もありますのでお問合せください。一緒にOPで楽しみませんか?以下の3点の保証付です。 @親子の会話が弾む A遊園地に家族で行くより安上がり B奥様に気兼ねなく海に行ける

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