Winter Training Camp 2001 レポート home
レポート:神谷良成

OP協会主催で、恒例の正月合宿を昨年に引き続き和歌山マリーナシティで、1月3日から7日まで行いました。和歌県セーリング
連盟の方々には運営艇・備品の確保等大変お世話になりました。ヨットハーバー・松下興産には、格安で施設を提供して頂きあ
りがとうございました。
JSAFオリンピック強化部の小松一憲氏メインに、OPのOB・OGで学連トップレーサーに育った大学4回生仲野照美さん、荒川海
彦、古賀太郎君、原口裕司君にコーチして頂きました。
2001年海外派遣第2次選考会出場資格取得選手を中心に選手28名総勢68名が集まりました。
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*      合宿の目的は、
@      二次選参加選手のレベルアップ
A      JSAFの小松コーチをテクニカルインストラクターとして迎え、タクティクス、海外レースでの戦術、心構え、マナーなどを学ぶ
B      底辺の底上げ    としました。

*      小松コーチとの事前打ち合わせで、
@      今年のワールドを見て、日本選手はスピード・基本動作とも劣っていない
A      レースのタクティクス他が劣っている
B      始めのレースでクラス分けをして、クラス別練習をする
C      上位はレースを数多くする
D      各クラブからコーチボートを出し、親(コーチ)はレース海面にどんどん入りコーチングする
E      マークを5〜6個打ち、適宜コース変更する。指示は本部船(小松コーチ)
F      レースは全てカウントし、賞状を出す         ことにしました。

以下は日程です。
赤字は合宿中変更したところです

1月3日(水)
  11:00  受付 お母さま方に陸上業務をお任せすることにしました。
早速集金、携帯No表作成・コピーし参加者全員に配
             っていただきました。弁当の受け取り・盛り付けから宿舎の掃除までの生活面全般、さらにレース結果集
             計他陸上業務をしっかりして頂き感謝感謝です。
             ヨットハーバーではスケジュールに合わせて温かいもの、ちょっとした軽食を用意していただき、強風で冷
             え切った体に染み渡りました。今合宿のMVPはお母さんではないでしょうか。特に前半の宮川さん、後半
             の新郷さんありがとうございました。

  11:30  開会式
         挨拶  OP協会の占部さん
(福岡からご苦労様です)、ハーバーマスターの半田部長、松下興産の水野さんから
              頂きました。
         日程説明
         スタッフ紹介
  12:15  昼食、艤装
  12:45  指導者ミーティング(役割分担確認・陸上/海上)
         陸上・・・お母さん 会計(お金管理・ノート・領収書)・食事(食事30分前に業者が持ってくる、数確認・受け取り、
              夕食時は先に寮に戻る、汁・ごはんは盛り付け、練習終了後ハーバーで温かいものを出す、買い物、
              レース集計してヨットハーバーと寮に毎日張り出す
         海上・・・A(2次選出場)B(全日本100位まで)C(100位以下・不出場)3クラスに分ける。 ABはレース三昧、
              Cは時々レースに混じりながら独自練習
             本部船(小松さんがレースコース他指示) クルーザー
             ゴム4杯(A琵琶湖・B福山・C兵庫・和歌山)
+なごやゴム
             マーク(大レース・小Cクラス)手分けして積んでください
             陸上・本部船・クルーザーで使用(3台・使い方・バンド3) コーチボートは携帯電話利用(携帯番号リスト)
             フィニッシュ順位チェック
             
使用マーク確認
             15m前後の風 なごやレスキュー無理 Cクラスハーバー待機
         選手ミーティング(練習メニュー説明)
・        A(2次選)B(全日本100位まで)・・・小松さんの指示、C(100位以下・不出場)・・・私指示3クラスに分ける。
・      ハーバーと練習海面の行き帰りは全員で基本練習(ハーバーの灯台付近から始めます)
         『次にする動作(タックなど)・ホイッスル』
        ランニングに入る時は、風上艇からベアする。クロスに入る時は、風下艇からラフする。(上下に広がらないように)
        練習開始に遅れた艇は途中から入る(早い艇に合わせる)
        自由に船止めてチュニングしていい
        出来るだけフレッシュウインド受けるポジションを走る。(空いているポジションを取りに行っていい)
        360°・720°はタックから入る。
・        トレーニングあります
・        ABはレース中心の練習
・        Cは時々レースに参加する。(レベルアップの確認。ゲームを楽しむ。)
・        レースでは遅いものを待たずにどんどん次のレースを始める。あくまで2次選組に合わせる。
コンスタントに15m/s吹いている。いい練習になりそうだ。強風のため、Cクラスは出艇せず本部船から観戦することにする。
スロープを1番に出艇していった西村祐司君に、「かっこいい」の声。本部船から上位選手が大波の中レースするのを見て、次
世代選手は何か感じたはずです。
佐島の田中さんから「今日は練習するのですか?」の質問がありました。この風では佐島はハーバークローズになるらしい。

            
仲野コーチ 470女子学生個人優勝
            小松コーチ 練習内容説明
                  
  13:30  出艇  基本練習(出来ず)
         レース・クラス分け練習(出来ず)・基本練習(出来ず)
  16:30  帰港、トレーニング
         寮管:西口さんから松下興産寮(宿舎)の利用説明を受けた
  18:30  夕食
  19:00  ミーティング ヨットノートを毎日記入するといい。 例:今日一番良かったレースの内容(風・潮・スタート前考えた
           作戦・スタート状況・1上までのコースは必ず書く)
           『Jセーリング記事:フィンランド49er金メダル記事。速い船に乗らないと前走れない。多少のミスは消してく
           れる。 速い船は自分で作る・・・風速・波の大きさ別のセッティング(マストレーキ・セールセット(ラフの硬さ・
           スプリット・バング・アウトホール・・・)乗る位置・ヒール角度・ボディアクション・・・)。自分に合うセッティングを
           つかむのが大切。初めは真似でも、自分独自のものを確立して欲しい。ヨットノートが役に立つ(その日のス
           ピード感覚とセッティングを自分の言葉で書き留めておく、書くと整理された形で記憶できます)。』
           潮の流れ(初めての海面では特に大事、確認方法―スポンジの利用
           ヨットノート発表
(出来ず)
        仲野コーチより 
波の大きい海面で山と谷で風の強さが違う。それを利用してクローズの間にアカを出しておく。
           具体的動作を実演してもらった。

        父兄コーチより
        小松コーチより 
今日のビデオを見ながら約1時間。強風で波が高いときの乗り方。クローズで波を上る時のぼり
           ぎみに、下る時おとしめに。そる姿勢などビデオを見ながらなのでわかりやすい。

        指導者ミーティング(陸上メインで全体)
           フリート毎紹介
(時間がなく出来ず)、問題点(会計・食事・レース集計・時間割(起床時間?)・明朝移動方法
           
(寮に3台しか車置けないので大半の車ハーバーに置きに行ったため)
        指導者ミーティング(海上)時間割・練習内容・改善点・明日の内容決定
           明朝トレーニング
(仲野コーチに頼む、快く引き受けてくれる(たぶん):初めに十分ストレッチング、15分程)
           小松コーチ
  22:00  選手消灯
         親は酒盛りしながら情報交換?親睦?

1月4日(木)
   6:00  起床・トレーニング
   7:00  朝食
   7:45  寮出発
   8:00  ハーバー開門
   8:30  海上指導者ミーティング  なごや紹介
(出来ず)・荒川理事・荒川海彦コーチ
           
昨日よりさらに強風 福山・なごや・クルーザー出艇無理・ハーバーゴム借りる
         選手ミーティング  私、仲野コーチ、荒川海彦コーチ・・・なごやjr・日本大学470・
学生個人2年連続優勝、小松
           コーチ         
Cクラス基本的に待機・指導者と相談して出艇してもいいことにする
   9:00  出艇 
Cクラス4艇出艇、出艇時間を少しずらすが問題なくレース海面へ行く。佐島の田中さんが以降ずっとスロ
           ープで出艇・帰着のセールNoをチェックしてくれた。かなり安心。

         基本練習
(出来ず)
         レース・クラス分け練習(出来ず)・基本練習(出来ず)
  12:00  寄港、昼食
  13:00  海上指導者ミーティング  
さらに風が強くなる・20mの風速計振り切る・午後練習中止
         選手ミーティング (私・仲野コーチ・荒川コーチ・小松コーチ)
           
練習中止にする。若手コーチが何処からかサッカーボールを調達してくる。若手コーチ指導でトレーニング
           (サッカー)をする。うまく選手を盛り上げてくれる。
  17:00  お母さんたちの希望により黒潮温泉(ハーバー隣)に行く。塩泉だった(海から上がって塩を流そうと思ったのに?
         「初め顔の塩でしょっぱいと思ってたんですが、これ塩泉ですよね」とまさお君のおとうさん?)。「希望を入れて頂
         いてありがとう」とお母さんには言われたが、陸上であらだけやってくれてるのに断れないでしょう。私は美人に
         弱いし。実は私も行きたいなと思っていました。

  18:30
(18:00に変更) バイキング夕食(熱帯ジャングル風。食事の周りを洋風桝席の大きいのが回っている。好評でし
         た)

  20:00  ミーティング  私と息子の海外レースの経験
           仲野コーチ・荒川コーチ
(イスに座って実技を入れて教えてもらう)この方が小さい子にもわかりやすいのでは
             ないか。

           父兄コーチ
           小松コーチ
(Cクラスは個別ミーティング)
         指導者ミーティング(陸上メインで全体) 
寮の自動ロックが不便・トレーニングに来なかった選手がいたが、誰が
           どの部屋にいるかよくわからないので起こしに行けない→かぎロックしない、ドアに名前を貼るように改善

         指導者ミーティング(海上)時間割・練習内容・改善点・明日の内容決定  私、仲野コーチ、荒川コーチ、小松コ
           ーチ、父兄 
トレーニングを6:30に変更 選手は体力余っているとお母さんから指摘がある→明日は最初の
           予定通り、ハーバーから寮まで走ることにする

  22:00  選手消灯

1月5日(金)
   6:30  起床・トレーニング
(仲野コーチ)
   7:00  朝食
   
7:45  寮出発
   8:00  ハーバー開門
   8:30  海上指導者ミーティング 
福山・なごやゴム風波高いため今日も無理、ハーバーゴム借りることにする
         選手ミーティング  私、仲野コーチ・荒川コーチ・古賀コーチ(津屋崎jr・同志社)・原口コーチ(琵琶湖jr・同志社)・
                     小松コーチ
           
今日も15m前後吹いている。もう強風になれてきた。選手の表情に余裕を感じる「今日は風弱いな」。Cクラス
           は待機、指導者と相談のうえ出艇可にする。

   9:00  出艇 基本練習
(出来ず)選手は強風になれてきた
           レース・クラス分け練習・基本練習
                     
  12:00  寄港、昼食
  13:00  選手ミーティング  私・仲野コーチ・荒川コーチ・古賀コーチ・原口コーチ・小松コーチ 
午前と同じ体制
           出艇 基本練習
           レース・クラス分け練習
(出来ず)・基本練習(出来ず)
  16:30  帰港、寮までランニング
(4km・仲野コーチ自転車で先導、手が小さくブレーキが握れない。「下り坂でブレーキ
           が握れず怖かった」足のサイズは20cmらしい。「大学生で20cmの足ってどんなんや。子供が選手教え
           てる?」心の中で笑ってしまった。こんなところが琵琶湖の選手に人気がある秘密か? 私は車でサポート
           した)

                     
  18:00  夕食
  19:00  全体ミーティング  私・仲野コーチ・古賀コーチ・
原口コーチは欠席(波乗りで腰に来たか?)・父兄コーチ
           小松コーチ
(挨拶・姿勢・握手、何故か中学生になると猫背・ぼそぼそしゃべる→面白おかしいミーティング
             なのでとてもいい。最後には中学生も胸を張って目を見て握手していた。さすが元中学教師)

         指導者ミーティング(陸上メインで全体) 
明日母親が2人になるので食事の盛り付けはお父さんも手伝うこと
             にする

         指導者ミーティング(海上)時間割・練習内容・改善点・明日の内容決定
            私・檜皮・仲野・古賀・原口・小松コーチ・父兄、6日Cリーダー決める
(梅野さんに頼む)
            夕食よく食べた→明日も寮までランニングをしよう。 ランニングのサポート車1台では無理(列が長くなり
            すぎて1人道を間違えた、大事に至らず)なので明日は車を増やそう。「今日走ったから大丈夫じゃないで
            すか」「あの子は地元でも間違える」結局増やすことになる。 6日は私がいないのでよろしくお願いいたし
            ます。 男子トイレ水浸しになる、モップで掃除する。

  22:00  選手消灯
         
父兄は明日のためにアルコール補給
         檜皮さん・私・お母さん(田中さん・新郷さん)で会計・引継ぎミーティング。やっとお金が合った。会計パソコン
         打ち出しと賞状製作の宿題をもらう。提出期限は7日(仕事してるひまないな)。

1月6日(土)
   6:30  起床・トレーニング(仲野コーチ)
   7:00  朝食
   
7:45  寮出発
   8:00  ハーバー開門
   8:30  海上指導者ミーティング 
少し落ちたが今日も吹いている ハーバーゴムを借りる
          選手ミーティング  檜皮さん、仲野コーチ・古賀コーチ・原口コーチ・小松コーチ
   9:00  出艇 基本練習
          レース・クラス分け練習・基本練習
  12:00  寄港、昼食
  13:00  選手ミーティング  檜皮さん・仲野コーチ・古賀コーチ・原口コーチ・小松コーチ 
午前と同じ体制 
         出艇 基本練習 レース・クラス分け練習・基本練習
  16:30  帰港、寮までランニング
(4km・仲野コーチ自転車先導・車でサポート)
  18:00  夕食
  19:00  全体ミーティング  檜皮さん・OBコーチ・父兄・小松コーチ
         指導者ミーティング(陸上メインで全体)
         指導者ミーティング(海上)時間割・練習内容・改善点・明日の内容決定
          檜皮さん・OBコーチ・父兄・小松コーチ
  22:00  選手消灯
          
最終の夜なので檜皮さん中心に食堂で父兄歓談

1月7日(日)
   6:30  起床・トレーニング
   7:00  朝食 
私、何とか間に合う
   7:45  寮出発  
寮管:西口さんに挨拶 「例年ポカポカの正月なのに今年は大変でしたね。これに懲りずにまた来て
               くださいね」 例年通りじゃなくって良かったと思った。

   8:00  ハーバー開門
   8:30  海上指導者ミーティング 私・檜皮理事・仲野コーチ・小松コーチ 
海上体制確認(風は落ちたが、勢いでという
          か、流れというか、やけくそでハーバーのゴムボート借りる。1日7000円かかるのに、この金欠合宿でどうす
          るの?檜皮さんが減額交渉したらしい、さすが理事。強風で写真が撮れなかったので、私本部船・檜皮さん
          陸上で閉会式準備することになる。

         選手ミーティング  
風が落ちた 神谷・檜皮さん・仲野コーチ・小松コーチ
          
Cクラスも全員出艇できる。
   9:00  出艇 基本練習
         レース・基本練習
                    
  12:00  帰港、昼食
(食べながら仲野コーチ・小松コーチより午前中の練習のミーティング)
  14:00  表彰式 
司会:檜皮理事 1位村山 2位豊田 3位西村祐司
         閉会式(合宿総括 私・仲野コーチ・小松コーチ) 閉会の言葉:檜皮理事
                                 
  15:00  解散  
広島・関ヶ原に雪が降っているという情報が入る。遠方の方気をつけて帰ってください。

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